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京都で「銭湯熟女」写真集 創業80年の銭湯で撮影

「銭湯熟女」こと湯毛さん

「銭湯熟女」こと湯毛さん

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 京都の「錦湯」(京都市中京区堺町通錦小路下ル八百屋町、TEL 075-221-6479)など3つの銭湯で現在、写真集「『銭湯熟女』湯毛さん(錦湯編)」が販売されている。

プロデューサーの「なみまにさんかく」

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 湯毛さんは、京都の銭湯に出入りする「銭湯熟女」。プロフィルはほとんど公開されていないが、曇った眼鏡と、ひっつめの髪にピンクのターバンがお決まりのスタイル。

 写真集では、仕事に疲れた湯毛さんが、錦湯でくつろぐショットを掲載。銭湯の個性や常連さんとの出会いなど銭湯ライフを楽しむ湯毛さんのインタビューや「ほぼ実話」だという銭湯漫画も掲載した。

 企画・編集を担当したのは、沙月さんと藍さんの2人組アートユニット「なみまにさんかく」。銭湯でのイベントや釜場の見学ツアーなど銭湯に関する企画する2人は「20代の若い女性が『銭湯アイドル』として活躍しているがアイドルはいつか『卒業』がある。『いつまでもずっと楽しめる趣味』として銭湯を発信するには卒業のない熟女もいいのではと構想を練っていた」と明かす。

 撮影は銭湯に関するイベントでもお世話になっている錦湯の長谷川泰雄さんに協力を得て、80年以上の歴史がある錦湯の風呂場などで撮影を行った。撮影を担当した沙月さんは「熟女らしい、しっとりした部分と湯毛さんのかわいらしいところの両面を出せるように構成した」と話す。

 脱衣所のロッカーに服が掛かっている写真などリアルな描写には、女性からは「あるある」、男性だと「生々しい」と反応が違うという。銭湯の常連さんからは「次はエキストラで出たい」と志願する人もいたという。

 2人は「銭湯には初めての人にも『どこから来たん』と話し掛けたり、銭湯のマナーを守らない子どもを叱ってくれたりする世話好きな人がいる。いい匂いのする美容クリームで話に花が咲いたり、一人暮らしのおばあちゃんがしゃべりに来ていたりコミュニティーが生まれるところ。銭湯の楽しさを発信していきたい」と意気込む。

 錦湯で4月3日に開催される落語の会「錦湯劇場」で、湯毛さんの出演が決定した。今後は別の銭湯での撮影などシリーズ化も検討しているほか、写真集を扱う銭湯の募集もしている。

 取扱いは梅湯(15時30分~23時・木曜定休)、錦湯(16時24時・月曜定休)、玉の湯(15時~24時・日曜定休)。

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