京大入試の風物詩「折田先生像」今年も出現 受験生ら迎える

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 京都大学構内吉田南構内(京都市左京区吉田)に2月25日、「折田先生像」が設置された。

看板を拡大

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 「折田先生像」は、京都大学の二次試験になると設置される像。この像は、同大学の前身の一つ旧制第三高等学校の初代校長を務めた折田彦市像を模したもので、元の像は落書きなどのいたずらにより1997年に撤去された。2000年頃からアニメや企業のキャラクターをモチーフにした像が「折田先生」として作られ、この時期に設置されるようになった。

 新たに置かれるようになった像は、元の像が折田彦市の説明と「この像を汚さないで下さい」という看板を設置したことにならい、同様に看板を立てるのが通例になっている。

 今年お目見えした像は芸人のコウメ太夫を模したもので、隣には京都大学ではなく「京都太夫」からの「告示」看板も立っていた。受験生を待つ保護者も「これも何かのネタなんだろうね」など話しながら写真に収めていた。

 この日不動産会社のバイトをしていた同大学3回生の桐畑誠さんは像について「早朝に素早く設置されると聞いたことがある」という。「折田先生像だけでなく、時計台の前でこたつを置いて過ごしている人がいるなど京大は自由な大学。それでいて、授業でなく数学を突き詰めたり賢い人も周りに多いのが面白い」と京大の魅力を話していた。

 像はしばらくは設置されているとみられる。

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