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上賀茂神社で式年遷宮記念事業 湧水でいれたコーヒーブースも

ブースではバリスタが1杯づつコーヒーを作った

ブースではバリスタが1杯づつコーヒーを作った

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 賀茂別雷(かもわけいかづち)神社(通称=上賀茂神社・京都市北区)で7月25日・26日、式年遷宮記念文化事業が行われた。協賛は味の素ゼネラルフーヅ。

ガイドを務めた作庭家の小川勝章さん

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 21年に1度行われる同神社の式年遷宮を記念して「水のつながり」をテーマに5月から始まった同企画。日本の水と日本人の味覚を研究する同社では、境内の湧き水「神山湧水(こうやまゆうすい)」に合わせたコーヒー「神山湧水珈琲」をブレンド。赤いコーヒー豆をあしらった烏帽子(えぼし)をかぶったバリスタが一杯ずつ提供した。

 当日は、坂本龍馬が逃げ込んだことでも知られる木屋町の銘木店「酢屋」の常務で、和菓子の会を主宰する中川典子さんと、京都御苑などの作庭で知られる「植治」の次期12代目の小川勝章さんが境内をガイドするツアーが行われた。

 ツアーでは特別参拝も行われ、お払いを受けた後本殿と権殿の参拝を行った。神社や本殿の歴史について説明が行われ、遷宮で葺(ふ)き替えが行われた檜皮(ひわだ)葺きの屋根も特別に近くでの見学が許された。

 「植治」の小川さんは、「庭は大自然と人をつなぐもの。上賀茂神社には、フタバアオイと桂の2つのハート型の大事な植物が植えられていており、それぞれ違う気配を感じることができる。さまざまな時間軸の木や石、水の気配を感じていただければ」と説明。境内の樹木や川を巡りながら解説を加えた。「今日は手作り市があり人が多くて活気があるが、冬や早朝、雨の日もまた違う顔を見せる。何度でも通って、お気に入りを見つけてもらいたい」と呼び掛けた。

 大阪・堺から参加した中野聡さんは「庭の作り方について話を聞き、奥の深さに驚かされた。きれいな水が流れる境内を歩くと心が洗われる気がする」と話していた。

 10月17日には、「橋殿(舞殿)」を舞台とした生け花と能の会も予定されている。

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