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京都で三代目宮澤良舟さん根付け作品展 江戸時代からの技法受け継ぐ

「海の仲間」大きく見えるが実際は縦横が約5センチの作品

「海の仲間」大きく見えるが実際は縦横が約5センチの作品

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 京都 清宗根付館(京都市中京区壬生賀陽御所町、TEL 075-802-7000)で7月1日から、根付師の三代目宮澤良舟さんの特集展示が行われる。

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 根付けは、印籠や巾着を帯からぶら下げる際に使われた留め具。主に象牙やツゲ、鹿の角などが材料として使われている。江戸時代には有名な「根付師」の番付も登場するなど隆盛を見たが、明治以降に洋装化により根付けは使われなくなる。しかし、現在でも根付けの伝統を守る職人が制作を行っている。同館では現代の作品と古典作品約400点を展示する。

 宮澤良舟さんは父を師とし、1967年から制作を開始。祖父も共に根付師として活躍。伝統的な染色技法の一つ、「やしゃ染め」の液は初代が使っていたものを足しながら受け継いでいるという。展示では宮澤さんの作品約20点を展示。背中に金の星を背負った空想上の深海魚をイメージした「海の仲間」、石の表情を象牙で表現し、涼しげな朝顔やうちわを添えた「夏灯籠」などの作品を並べるという。

 「根付けは手のひらに載る小さなものだが、全ての面に細かな彫りが施されている日本らしい芸術品。回転する台を使ったり、虫眼鏡を作品の前に固定したりしているので、作品のモチーフや形と共に細かな部分にも注目してもらえたら」と同館広報担当者。

 開館時間は10時~17時(最終入館は30分前まで)。料金は、一般=1,000円、小中高校生=500円。7月31日まで。

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