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京都でノートのセミオーダー企画、老舗店の包装紙使った表紙も

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 東急ハンズ京都店(京都市下京区)4階の「カクカクカケル」のコーナーで現在、表紙や紙を選ぶオリジナルノートが月に100冊売れるなど人気を集めている。

包装紙を使った表紙のノート

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 同店のみで展開する同サービス。「浅草や大阪などでリムノート(リングノートのこと)のオーダーをやっていて面白いなと思っていた」と同店主任の西村知之さんは振り返る。表紙や中紙の大半を提供するのはハンドメードのノート店「lleno(リエノ・中京区)」。同梅田店で実演販売をした縁も手伝って企画が実現した。

 リングと表紙と中の紙などを選び、スタッフに渡すとおよそ15分で出来上がる。表紙は、無地やイニシャルの入ったものなど約40種類を用意。若手の女性社員が選んだ仕切り用の紙も約40種類、文字を書く紙はクラフト紙や上白紙など4種類、無地・罫線・方眼の3パターンを用意。80枚までとじることができる。サイズはB5とB6で、価格帯は800円~2,000円。一部、製本済みのノートも販売する。主に30~40代の女性を中心に人気だという。

 表紙には、京都の老舗店の包み紙を使ったパターンも用意する。西村さんは開店準備期間に京都の老舗の包装紙のデザインを紹介した『京都おつつみ手帖』(光村推古書院)を読んで、包装紙を使った商品展開がしたいと考えた。同書編者の佐藤紅さんにアドバイスを得て店に企画を説明。包装紙を分けてもらい、llenoが表紙を製作した。説明に向かった先で友人と出会い、店の常連だったことから話がまとまったり、包装紙に使われた元絵を描いたのが縁者だと判明したりと、思いがけない出会いも生んだ。「今後もお客さまからの要望を受けつつ新しい店の包装紙も入れていきたい」と意気込む。

 「通常のノートと比べると2倍から3倍の値段になってしまうが、好きな柄や紙を選べることから、『特別なもの』を求めている人に支持されている。もう少し紙を値下げしたり、種類を充実させたりしたいと思っているので利用してもらえたら」と西村さん。

 営業時間は、10時~20時30分。

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