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京都の3代続く銭湯、約20年ぶりに大改装-浴槽広げサウナ2種に

浴室内の様子

浴室内の様子

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 二条城近くの銭湯「龍宮温泉」(京都市上京区千本通丸太町、TEL 075-841-8886)が、12月22日、リニューアルオープンした。

龍宮温泉の外観

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 1934(昭和9)年からこの地で営業する同銭湯。機械が傷んだことや消費税が上がることをきっかけに、約20年ぶりの大規模改装に踏み切った。

 改装を考え始めたのは春ごろ。3代目店主の岡崎泰昌さんは、改装の参考にするため定休日を利用して、奥さんと一緒に1日2軒ほど他の銭湯を回った。旭湯(南区)や大正湯(南区)の浴槽の広さを気に入ったという。「本格的な銭湯の改装は京都では6年ぶりくらいだったはず」と岡崎さん。銭湯自体も減少傾向にあるため、浴槽に貼るタイルの設計士の減少や高齢化が進み、工事が思うように進まなかったという。

 今回の改装では、ゆったりと湯に漬かれるように、浴槽を以前より広くしたり、バリアフリーを意識して、洗い場や浴槽に手すりを付けるなどした。浴槽はメーンの浴槽と電気風呂や薬風呂、ジェットバスを近くにまとめ、サウナも京都では珍しく遠赤外線とスチームの2種類となった。「単に体を洗うだけでなく、長い時間遊んでもらえるような銭湯にしたかった」と岡崎さん。壁に取り付けた大画面のテレビでは大相撲や野球中継を流す予定だ。

 客の反応は上々だと言う。オープン当日に近所の友人と誘い合って来た70代の女性は「以前に無かったものが増えていて面白い。体の芯から温まることができた」と話す。「銭湯はみんなが集まって話ができる社交の場。最近は数が減ってきて寂しい」とも。

 営業時間は15時~23時。木曜定休。入湯料は、中学生以上=410円、小学生以下=150円、3歳以下無料。

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