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漫画家・井上雄彦さんが描いたびょうぶ「親鸞」、京都・東本願寺で披露

漫画家井上雄彦さんと屏風「親鸞」

漫画家井上雄彦さんと屏風「親鸞」

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 漫画「SLAM DANK(スラムダンク)」「バガボンド」「リアル」などの作者、井上雄彦さんが描いたびょうぶ「親鸞」が3月26日、東本願寺(京都市下京区烏丸通七条上ル)で披露された。

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 宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌(ごえんき)記念事業の一環として制作された同作。真宗大谷派から井上さんに親鸞聖人の生きざまをテーマとしたびょうぶ絵の制作を依頼。井上さんは、その場で制作を了解した。

 井上さんは、作品作りのために親鸞聖人ゆかりの地を旅したほか、昨年11月に行われた報恩講にも参拝。そこで出会った親子と思しき女性のたたずまいから着想を得たという。「2人の中には親鸞聖人が息づいていて、その存在が今を生きる僕と歴史上の巨人である親鸞聖人をつないでくれた。それに気が付いた時に、こういう人、つまり民衆の姿を描けばいいのだと思った」

 びょうぶは縦212センチ、横582センチの6曲1双の作品。親鸞聖人や民衆、そして鳥や蝶、草花を墨で描いた。筆を取ってからは10日ほどで描き上げたという。しかし描くには「心の問題があった」とも。「親鸞聖人という存在の大きさに負けそうになったり、背伸びや格好つけようとインパクトを出したくなったりする誘惑とずっと戦っていた。己が問われた作品だった」と振り返った。

 一般公開は同寺で4月4日~4月15日、4月27日~5月18日を予定する。またポスターやポストカード、ミニチュアびょうぶを作り、その収益金を被災者支援に役立てることが決まった。

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