「京都国際マンガミュージアム」が常設展示を刷新-外国人入場者への配慮も

京都国際マンガミュージアムは4月3日、大幅リニューアルを行った館内常設展示をスタートする。写真提供=京都国際マンガミュージアム

京都国際マンガミュージアムは4月3日、大幅リニューアルを行った館内常設展示をスタートする。写真提供=京都国際マンガミュージアム

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 京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル、TEL 075-254-7414)は4月3日、大幅リニューアルを行った館内常設展示をスタートする。

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 今回のリニューアルは、2006年11月の開館から3周年を迎えたことを機に、「地域の人たちに愛され、世界に向けて『マンガ文化』を発信していく施設として一層の発展を目指す」もの。

単なる資料としての漫画展示だけでなく、漫画の歴史や文化的価値、表にはなかなか出てこない産業的構造や、通常漫画を読むだけではわからない裏の世界の秘密などを紹介し、「漫画に対する理解をより一層深めてもらえるような展示構成にした」。

 外国人入場者が全体の10%を占めることから、外国語表記の見直し、外国語の翻訳漫画や海外出版漫画を自由に読むことのできる「マンガ万博コーナー」も数量を約1,400冊から約5,250冊に増やすなど大幅に拡張し、外国からの利用客も「漫画文化」に親しんでもらえるような展示となっている。

 自由に閲覧できる漫画本を収めた書棚「マンガの壁」も全長約140メートルから約200メートルに延長。2階のメーンギャラリーは、漫画を歴史、社会、産業などの各分野別に理解できる体感型展示場にリニューアルした。「メーン会場の『マンガって何だろう?』の疑問に応える11のコーナーに分けた展示は、外国人の来館者も含め皆さんにじっくりご覧いただいており、『マンガの壁』は名作をそろえている。皆さん、漫画の世界に没頭し、大変人気」と同館広報担当の中村浩子さん。

 中村さんは「これまで企画展などで漫画や漫画文化を紹介したり、漫画の歴史をご覧いただいたりする展示は行ってきたが、体系的に漫画や漫画文化について皆さんにご覧いただけるものがなかった。来館者の1割を占める外国人にも漫画文化を理解いただけるようにと、皆さんからいただいた意見も取り入れたかたちでより良い展示を目指した」と話す。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。水曜休館。入場料は、大人=500円、中高生=300円、小学生=100円。

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